Recovery Languageってなんだろう?使う言葉に気を付けよう、という話。

 

言葉の力は大きい。

道端の植物を、きれいな花、と呼ぶか、雑草だ、と呼ぶか。なるべくならお花と呼んで、愛でてあげたい。

思いやる気持ちを持ちたい。それは道端に咲く花にだけではなく、日常でも、仕事でも自分の接する人たちには思いやりのある相手を苦しめない言葉を使って話していきたい。

そう思うことが最近多い。

 

NZでメンタルヘルスの仕事をしていると、言葉にはパワーがあると思い知らされるし、働いている人はみんな身をもって経験している気がする。

だから、僕らは一言一言発する言葉にすごく気を遣う。

それだけではなく、使うべき言葉や言い換えるべき言葉というのも教わる。

 

それがLanguage of Recoveryである。 

リカバリーに向けて使っていくポジティブな言葉?かな。

たとえば、He/she is an alcoholicって文、彼はアル中だよ。という文。

この文から、僕らはたくさんの言葉を想像してしまう。

アル中、、朝から酒を飲み仕事もせずに家の中にいて家族に暴力を振るう。

その一言からたくさんの想像をするすごくネガティブな言葉だよね。

 

だから、僕らはそういう言い方はせずに、

He/she is a person with an alcohol use disorder という言い方をしたりする。

Personを先につけることで、その人がアルコール依存症である前に、一人の人間よね?という言葉に留意しよう、ということです。ただの属性の一つでしかないの。あなたは、いろんな側面を持っていて、自分はアルコール依存症だから、ダメなんだ、とは思わせない。そんな意味合いがここにはある。形容詞で説明してしまうと、私ってアルコール依存症だから・・と、制限をかけかねない。

 

ここまで、見てみればわかるように、

Language of Recovery には People First Languageも含まれる。

People First Language はLukeさんのブログを見ればわかりやすいので、みてください。

www.eigowithluke.com

このPeople First Langugeとプラスして、Recovery Langageでは、

単語の言い換えをよくします。

Manipulativeという言葉、割とよく使う言葉。

なんか、操るのがうまいとか状況を操作しようとするとか、そんな意味合いなんだけど、割とネガティブな嫌な意味合いで使うことが多いんだよね。

クライエントの何とかさん、言葉巧みに欲しいもの得ようとしてるんだよねー、気を付けないとね。

僕自身も、Manipulativeってほかの人から聞いて、そのクライエントさんと話すと緊張してしまう。すごくネガティブな印象をもって、接してしまうから、会話がぎこちなくなる。いろんな想像が膨らんで、その頭の中の勝手な予想が、悪い方向に左右したりする。だから、代わりに、He/She is trying very hard to get his/her needs metとか、 He/She may need to work on more effective ways of getting his/her needs metとか言ったりする。欲しいものを得るために、頑張ってる感じかな。あー、そうか。言葉遊びじゃん、と思われるかもしれないけど、その人の印象はがらりと変わる。

 

その他にもたくさん、僕らが使う言葉と使わない言葉がある。一例だけ、説明したけど、下の記事、読んでみてください。

couragecentersc.org